新曲投稿しました! 妖精たちの棲む島で
10/28追記:youtubeとニコニコ動画の曲を修正verに差し替えました!!
よろしくお願いします。
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このブログに投稿するのもだいぶご無沙汰です。。
本当は1月に1回は投稿したかったのですが、4カ月も経ってしまった現在、
内心忸怩たるものがあるのですが(苦笑)
やっと新曲を投稿できました。
いや、ずっと投稿したかったんですよ。
無事投稿できて本当に良かったよ。。
↓はyoutube
【初音ミク】妖精たちの棲む島で(修正ver)【オリジナル】 (The Isle of The Nocutiluca)
↓はニコニコ動画
大人びたミクさんと浜辺のイラストは
以前投稿したムーンストーン
に続いてゆらのさん
(http://www.pixiv.net/member.php?id=102379)
に描いて頂きました。
波や夜光虫の質感や遠くに見えるスミレ色の空のグラデーションが特に素敵で気に入っています。有難うございました!
以下は歌詞。
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「妖精たちの棲む島で」
冬のそよぎに
浸されて
宵闇の時が
歌い出す
震えた唇で
応えるように
そっと
うねりのなか
見つめていたの
水の果てで
ーー鏡に映り出す
変わりゆく景色と
絡み合う縁の糸は
今も
導く歌のように
優しい声のように
憂いの在処に
いざなう
悲しみの夢から
不意に目覚めるころ
十六夜(いざよい)の月が
風に響き渡るころ
満ち引きの調べはいつでも
きっと
うねりの中
伝えていたの
ーーこの世の果てで
わたしに映りだす
変わりゆく世界と
奏であう願いの糸は
今も
導く歌のように
優しい声のように
不安の彼方で
呼んでる
銀色のヴェールを
かけられた
わだつみの音を
遠く追いかけた
とこしえに連なる魂
きっと
渦を巻く運命(さだめ)を待ってる
ーー生まれた時を
鏡に映りだす
変わりゆく景色と
絡み合う縁の糸は
今も導く歌のように
優しい声のように
望みの最後に
いざなう
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さて、毎回恒例?の曲の解説ですが、
今回の曲の歌詞は
折口信夫折口信夫 - Wikipediaに影響を受けています。
小泉八雲は明治時代に来日後大の親日家になり最終的には日本に帰化したイギリス人で、耳無し芳一などの怪談で有名ですが、最近彼が日本滞在時に書いたエッセーにはまっていまして・・・なかなかリリカルでロマンチックなエッセーが多くて気に入っています。青空文庫にもいくつか翻訳があるので読めるのですが、案外文体にこだわりを持つ詩人気質の人だったらしく、興味深いものがあります。
今回の歌詞と関係が深いのが夜光虫をテーマにした短いエッセー。
↓にリンクがあります。
もう一人、折口信夫も特に戦前に活躍した人で、短歌、近代詩、小説、民俗学で有名です。彼が注目した常世の国 常世の国 - Wikipedia というものですね。
彼が言うには、海のかなたに常世の国という異世界があり、そこには死者や神々が住んでいて、そこから押し寄せてくる波(常世波)に乗って死者の霊や神々(=マレビト)が毎年やってきて、人々を祝福してくれる、ということを古代の日本人は信じていたそうです。浜辺に寄せてくる波がそのまま死霊たちの国にダイレクトに繋がっている、っていうアイデアは、いわばセカイ系的な面白さがあるように思えます。
というわけで昔の日本的なものをテーマにした歌詞になりましたが、
曲はジャズっぽいピアノと16ビートシャッフルのリズムとギターソロとミクさんとmixの上達を課題にして作りました。初の初音ミクですが、成功したでしょうか。
個人的には何か中二病っぽいアニメのテーマ曲みたいで(笑)気に入っています。